中野駅で冠水 原因は?対策は?
8月27日、記録的なゲリラ豪雨により都内各所に混乱を生じさせました。
世田谷区では1時間降雨で110mmを記録しましたが、都内どこでも実際の降雨は20分程度。この雨がいかに激しかったのかということです。また、繰り返す激しい雷と強風もあいまって、さながら嵐の様相でした。
この雨では、阿佐ヶ谷駅前などで冠水が話題となりましたが、中野駅も大ガード下から南口にかけて広く冠水しました。
https://twitter.com/myufrom40/status/1034035075304763394?s=21
↑リンク先、内水氾濫の決定的証拠です。冠水している場所でマンホールから下水が噴き出しています。
※掲載した写真およびTwitterリンクについては、全てご本人様から了承をいただいています。
いさ哲郎はこの問題で東京都下水道局に聞き取りを行いました。その結果、冠水の原因が内水氾濫であることがはっきりしました。
内水氾濫とは、降った雨が河川に流れ込む手前の下水道で溢れることを指します。都市部では内水氾濫が問題であること、その対策の必要性については、2017年9月20日の決算特別委員会で質疑しています。中野区周辺では特に神田川の河川拡幅事業が進み、河川の氾濫は起きにくくなっています。今手を打つべきは都市型水害の典型である内水氾濫の対策です。
中野通り地下を走る下水管は、1時間50mmの雨を排水する能力があります。8月27日の豪雨がこの雨量を越えた、結果、水が溢れた、ということです。年々ゲリラ豪雨が激しくなっていることは言を待ちません。練馬区では10分降雨で37.5mmを記録しています。1時間降雨に換算すると225mmです。同等、それ以上の雨が降ればまた冠水します。これを防ぐには、排水能力の高い下水管に交換しなければいけないはずです。しかし下水道局の答えは、下水管を交換する計画はないとの回答です。つまり!あのゲリラ豪雨と同等か、それ以上の雨が降ったら再び冠水するということです。この件については、近日中に都議会議員とともに申し入れを行う予定です。
異臭の連絡も
この豪雨の翌朝、区内2ヶ所で異臭の連絡がありました。新中野駅出口付近と、早稲田通りに近い昭三公園です。どちらも都に調査を以来し、下水側の問題であることを特定しました。中野区作成の「洪水ハザードマップ」によると、新中野駅近辺の青梅街道や早稲田通りといった相対的な高所にも洪水の危険が記されています。区内下水道が40年~50年経過していることと無関係とは考えられません。
中野区の責任は
中野区としても豪雨対策の計画案がないわけではありませんが、”ゲリラ”豪雨については具体策がないのが現状です。区として、東京都下水道局に対策を求めるとともに、中野区の豪雨対策計画案においても有効なゲリラ豪雨対策を検討し盛り込むべきです。
冠水を見つけたら
119番に電話をしてください。消防署からポンプ車を出動させ、冠水箇所から離れた場所へ水を吸い出すことができます。また警察へも連絡してくれます。警察は、車両の通行が可能か判断し、必要であれば通行の規制を行います。