いよいよ第2回定例会です。この議会には特別な意味があります。4年の区議会議員の任期のうち2年が過ぎ、委員会などの担当が変わるのがこの議会です。
私は、常任委員会(毎回必ず設置される委員会)では子ども文教委員会でしたが、この2年は厚生委員会を担当することとなりました。子文教と並んで議案の多い委員会です。日本共産党議員団の長沢幹事長が委員長に就任しましたので、サポートが受けられます。これをチャンスと思ってしっかり勉強していきます。
また特別委員会(2年ごとに、その時々の必要性に応じて設置される委員会)は、中野駅周辺等まちづくり調査特別委員会から、防災調査特別委員会へと変わりました。初の副委員長職です。防災は自分の中でも大きなテーマですのでしっかり努めたいと思います。また、駅まち特についても、議会日程が重ならなければ極力傍聴に参加していきます。地元の問題ですから情報収集にも努めます。

さて、昨日がその2定の初日。日本共産党議員団からは長沢幹事長が一般質問に立ちました。まずは区長の政治姿勢として、安倍首相の憲法9条を変えるとの発言をどう認識するかということ。ヤジもひどかったけれど、区長の答弁には本当に憤りました。

『憲法96条で憲法を変える事は想定されており云々』

いや違うでしょう。96条は「国民の側から憲法を変える」ことが可能であると規定されているのであって、国会議員については99条に「憲法擁護義務」が明記されています。安倍首相は99条によって憲法を守り、その枠内で政治を行う義務と責任があります。憲法に縛られる側の安倍首相から憲法を変えるとの発言が出てきた、そのことについて、『憲法擁護・非核都市宣言』を掲げる中野区の区長としてどう認識するのか、と問われたのに、正面から答えないこんな姿勢が許されるでしょうか。
長沢幹事長がその質問の中でも断言したように、首相による改憲発言は憲法違反です。ルールを守らない首相、おかしいと言えない区長。国民区民のみなさんの立場に立って働くつもりがあるのかが問われています。

私たち日本共産党は、国政や都政のことであっても区長の認識、政治姿勢を質します。それは、中野区民のみなさんも都民であり国民であるからです。区民のみなさんの命や生活に関わる問題だからです。

そして本日は広川区議の質問。全てひどい答弁でしたが、特にひどかったのが「今年度の待機児童数は?」と聞いた質問の答弁でした。

『集計中につき出せない』

これが答弁でした。数字は用意されていたはず、にも関わらず「今日になって誤りがあることが分かり」などと言い訳し出さない!議員が求めた数字を出さないのは区側の怠慢だし会議軽視も甚だしい許しがたい事態です。さすがにこの局面では共産党区議団からヤジを飛ばしました。(※ヤジ自体は、こういう事もあるので認められねばいけないと思っています。間違っていること、道理の通らないことには声をあげねばです。)
共産党に対してはまともに答弁しないという偏った姿勢が、一層あらわになった議会でした。

加えてもう一つ。他の会派より鋭い質問がありましたが、この答弁がすごかった!

『ご指摘は当たらない』

ほら来た、これ聞いたことあるやつ!国会答弁で何度も聞いた、安倍首相や菅官房長官の「無敵論法」です。何も説明しないけど、とにかく違う!こんな言い方許されるなら議論の前提が崩れてしまいます。

昨今の国会のやり取りに憤慨されている方も多いかと思います。しかしです!地方議会でも似たようなものなのです。これを読んだ皆さんも、機会があったらぜひ中野区議会に傍聴にいらしてください。