中野区議会第一回定例会において、無料低額診療制度の質問をしています。前回のブログエントリにも少し書きましたが、改めてこちらに質問と答弁の要約を掲載します。
Q.1 新型コロナウイルス感染症が拡大し区民生活に大きな影響を及ぼしている状況、無料低額診療制度はもっと活用されるべき。この制度は区民にあまり知られていないのではない。区報やホームページ、公式Twitterなどを使い、区内の無料低額診療について積極的に情報を出していくべきと考えるが。
A.1 実施主体は東京都なので(中野区ではないので)検討しない。
<解説>無料低額診療を実施している自治体は、市区町村であっても役所で広報を行っています。厚労省も広く知らせることを推奨しています。
Q.2 無料低額診療の仕組みには薬局が含まれていない。このため実施医療機関は院内処方のための薬剤ストックせざるを得ず、医薬分業の観点からも正しくない。処方箋調剤の部分について、自治体で上乗せし無料としている自治体もある。中野区も、同様の検討をすべきでは。
A.2 院内処方により対応しているため検討しない。
<解説>ガンや糖尿病など、疾病によっては高額な薬が必要な場合があります。医療機関でのストックは難しく、せっかく受診しても薬を出せないケースも。調剤部分も無料にすれば安心して受診することができます。
昨年の一般質問で、国保滞納世帯への資格証・短期証について、せめてコロナ感染症を克服するまでは発行を見合わせようと求めましたが、やらないとの答弁でした。であれば、その代案として無料低額診療を充実させる必要が出てきます。資格証や短期証の方の医療機関への受診が抑制的になることは以前の質問でも述べました。どちらもやらずでは、区民の命と健康を守れません。引き続き事業の充実を求めていきます。