今議会は来年度の予算を決める重要な場所ですが、この予算審議において、自民党公明党から予算の修正動議があり、修正案が提出されていました。3月6日が予算特別委員会最終日で、この修正案の採決が行われる予定でしたが、当日になり提案会派(自公)から提出の取り下げの求めがありました。

まずは良かった。。。

以下が提出されていた修正案です。議会の手法として、修正動議には「増額修正」と「減額修正」があるのですが、今回自公から提出されていたのは減額修正です。画像3枚目に費目の詳細がありますが、これらをゴッソリ全部削除するという内容でした。児童館への木製おもちゃの設置や、高齢者や視覚障害者への合理的配慮であるユニバーサルデザインフォント(見やすい書体)の導入など、さすがにそれは道理が無さすぎるというものも含まれていました。本当に削られなくて良かった。。。

取り下げの理由は「各分科会での質疑を鑑みて」とのことです。しかし実際には数の問題、この修正案が本当に通るのか、というところが最大の懸念だったのでしょう。昨年の区議選で自公が過半数割れしたのは皆さんもご存じの通りです。さりとて酒井区長を推した議会与党側も多数は取れていない。つまり今中野区議会は、6人の無所属議員と2つの2人会派がキャスティングボードを握っているということです。予算特別委員会での採決の後、3月9日本会議において議決する必要もある。そうなると、予算特別委員会では立憲民主無所属議員団の山本議員が委員長であるため採決に加われない、本会議では議長である自民党の高橋議員が議決に加われないということでねじれが生じる可能性があった、自分たちで提出したものが議決されないというもの恰好がつかない、つまり、どんな結果になるかわからないということで取り下げたのではないかと思っています。

私たち日本共産党議員団は、前区長時代には毎年予算の組み替え動議を行っていました。これは、組み替えた方が区民の皆様の役に立つと考えてのことです。今回取り下げとなったこの修正案がそういうものであったのか、はなはだ疑問です。

※この中の「シティプロモーション」については思うところがあり、後ほどここに書こうと思っています。

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