1/31子ども文教委員会で地域開放型学校図書館についての報告がされています。前区政時代に、地域図書館の代替施設として進められてきた地域開放型学校図書館ですが、昨年12月の僕の一般質問で「地域開放型学校図書館は地域図書館の代替とは考えていない」と明快な答弁があったところ。この酒井区政の下での方向修正は非常に良かったのですが、既に出来てしまった施設や計画中のものをどうするか、という課題が残っていました。区はアンケートを実施して地域住民の意向を確認するとしていましたが、今回その結果が示されました。
このアンケートから、”意外と”地域開放型学校図書館が利用されていることが分かりました。しかし画像をよく見てください。(2)貸出冊数のところ、よく見ると「自館」「他館」と別れてますよね。どういうことかというと…
そもそも区は、地域開放型学校図書館は『リファレンス機能』と強調してきたのです。タブレットを通じて中央図書館で予約をするのだ、これこそが地域開放型だと。そもそも学校の一部を使った狭い施設なので置ける本の数は限られてますね。
で、このアンケート結果。自館とはそれぞれの地域開放型に置いてある多くは無い本から借りた冊数のこと、他館がそのリファレンス機能の利用ということになります。どちらが、多いですか?はっきりと「自館」ですね。ということは、区民に求められていたのは区の言っていたリファレンス機能ではなく、その場に本があること、ということです。本来求められていたのは地域図書館だということです。
さりとて、出来た施設は有効活用すべきです。引き続き地域のニーズを区に伝えていくことが大事になってきます。
余談ですが、図書館のあり方の議論、前区長の時代には「箸にも棒にも掛からぬ」という状況でした。ここにも区政の転換が見てとれるということは区民の皆さんにお伝えしたいです。