すっかり告知を忘れていましたが、中野区教育大綱(案)についてパブコメが行われています。リンク先に大綱の案分もあります。今月27日(月)が期限です。皆さんぜひご協力を。
 
「ふるさとや国を愛するこころ」
「公共心に富み、社会に役に立つ人」
「愛情と責任をもって支え合う家族」
 
などなど、捨て置けないキーワードがちりばめられてます。価値観の押し付けみたいな言葉が並ぶ一方、子どもの権利意識の醸成とか人格の完成とか大事なところが足りないように思えます。
 
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/101500/d023729.html
 
 
 
余談。それぞれ何が問題と僕が考えるか、一応書いておきます。
1つ目。誰が何を愛そうがそんなの自由。そう、これは個人の自由に行政が踏み込むってはなし。今まさに、子どもに戦前の思想を植え付ける「愛国幼稚園」が問題になってます。教科書問題でも、争点は戦争に対する記述がどんどん歪められていくこと。いわゆる歴史修正主義ってやつです。戦前回帰のにおいがプンプンします。
2つ目。役に立つかどうかというのは、「経済的に」って枕詞がつきますね。しかしです。障害者、心を病んだ人、引きこもっている若者、働き過ぎて体を壊した人、病気で寝たきりになった人、こういう人のことをどう考えてるのか、不安になりませんか?教育の目的は人格の完成ですよ、役に立つ人間をつくることじゃない。
3つ目。親からのネグレクト、パートナーのDVなど、家族に傷つけられた人だっています。家族ったって簡単じゃない。加えてこれ、社会保障の責任回避のために使われる『自助・共助』って価値観を押し付けてませんか?