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「幸せそうな女性を見ると殺してやりたい」小田急線刺傷事件・容疑者の感情は他人事ではない

これは、ゲイをカムアウトしている富岡すばるさんの記事。なかなか赤裸々な心情の告白もあり、誤解を恐れず良く書かれたなあと感心しています。この事件、非常に重く受け止めています。私には、やまゆり園の事件と同質な気味の悪さが感じられます。消化できない、受け入れがたい事件です。「幸せそうな女性」というキーワードが示唆するものは何か。ネットで多くの方が語るように、まずもってこれは#フェミサイドと呼ぶべきものでしょう。犯人は少なくとも5年前からそういう思いを抱いていたそうです。ということは、少なくとも5年前は「思うだけ」だったのです。『思うこと』と『実行すること』の間には高いハードルがあるはず、と思っています。何が、現実の犯罪に踏み切らせたのか。これはマスメディアも掘り下げてはくれません。同じ社会に生きる私たちが考え続けなければいけないことです。私は男性です。少なくともこの事件では私はターゲットではなかった。だから考えねば。日本のこの社会は男性が男性向けに作っている。女性が、女性であるというだけで性被害にあったり就職や昇進で差別的扱いを受けたりすることに鈍感になってはいけないと考えています。