先日、後援会員さんからお誘いがあり、「非戦の誓い」写真展へ行ってきました。
グループ内の複数の方が、それぞれの切り口で戦争を映し出すという試みで、毎年開催されているとのことですが今回やっと見に行くことができました。
写真2枚目は”人間魚雷「伏竜」”についての説明文です。拡大すると読めますので是非。戦争末期には、こんな冗談としか思えない「兵器」も開発されていました。海に身を沈め、爆弾のついた長い槍で敵の上陸挺を突く。当然生身に近い自分も死にます。特攻兵器です。この伏竜は実戦投入されることなく終戦を迎えましたが、訓練で多くの方が犠牲になっています。良く見ると写真もあります。左側はその伏流が隠れるための横穴ですが、干潮になると現れるそうです。ここは神奈川県稲村ケ崎。夏になると海水浴客で賑わう海にこんな過去があったのです。
写真3枚目は山口県に残る”回天”の発射訓練施設です。これも特攻兵器ですね。ここが出口のない海の入り口だったということです。回天は実戦に使われました。帰りの燃料も脱出装置もありません。一度発射されたら当たっても当たらなくても死ぬしかありません。終戦までに420基が製造されたと記録されています。
人間の命を兵器に変えてまで続けた泥沼の戦争、狂気…止めなかった責任は誰が負うのか。戦争が終わってまだ70年程度。日本にはそこら中に戦争の爪痕が残っています。私たちはその歴史の上に生きている、生かされている、そのことを忘れてはいけないと思うのです。祖父母、父母があの戦争を生き残ったから今の私が、あなたがいます。同時に、戦争でどれだけの方の人生が、未来が奪われたのか。生きているはずだった、生まれるはずだった命を想像しなければいけないと思うのです。
絶対に戦争は繰り返してはいけない。そのことを改めて胸に刻む、そんな展示会でした。リアルに戦争の危惧をしなければいけないような時代になってしまいました。命のバトンを未来に渡すために、戦争へつながるあらゆる芽を摘まなければいけない、改めてそう決意しました。